測量会社のお悩み解消!点群データ「閲覧」の最適方法とは?

近年、社会インフラをはじめとする構造物の維持管理、現況把握、設計において、3D点群データの活用が広まっています。多くのプロジェクトで点群スキャンの需要が増加する一方で、その後のデータの「閲覧」について頭を悩ませている測量会社の方も多いのではないでしょうか?「せっかく高精度な点群データを取得したのに、お客様にどうやって見てもらえばいいか分からない…」そんな悩みを抱えていませんか?
今回の記事では、スキャン後の点群データを誰でも簡単に見られるようにするための方法について解説します。
【この記事のポイント】
- 点群データはOS標準のソフトでは開けず、閲覧には専用のソフトウェアが必要です。
- 主な閲覧方法は4種類です。
無料ビューワー(CloudCompare)、測量・建設向け専用ソフト(InfiPoints、TREND-POINT)、汎用CAD/BIM(AutoCAD、Revit)、クラウド型(ScanX、MONOLIST)。 - 専門知識のない顧客に見せる用途では、インストール不要で一般的なPCでも動くクラウド型が適しています。
- 国土地理院の調査でも、高性能・高価なソフトやPCが必要なことが、点群活用の障壁として指摘されています。
点群データの納品、こんな課題に直面していませんか?
構造物の維持管理や図面作成のために、現場で点群スキャンを行い、高精度な点群データを取得することは、現在の技術では比較的容易になりました。しかし、そのスキャン結果を依頼主であるお客様に納品する際、お客様にどのようにその点群データを見てもらうかで困っている、という声を耳にします。
「点群データってどうやって見ればいいの?」
点群データを納品しても、お客様から「このデータ、どうやって見ればいいんですか?」と聞かれた経験はありませんか?点群データはOS標準のソフトウェアでは開くことができず、専用のソフトウェアが必要になります。
せっかくの点群データも、自由に閲覧・活用できなければ、その価値を最大限に引き出すことはできません。お客様の用途や環境に応じて適切なソフトウェアを提案することは、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
点群データを閲覧するためのソフトウェアの種類と特徴

では、具体的に点群データを閲覧するためには、どのようなソフトが必要なのでしょうか。
代表的なものをいくつかご紹介します。
高機能な無料ビューワーソフト
CloudCompareは、オープンソースで開発されている高機能な点群処理・表示ソフトウェアです。多様なファイル形式に対応し、点群のフィルタリング、セグメンテーション、位置合わせなど、専門的な処理も可能です。無償で利用できるため、気軽に試すことができます。
測量・建設向けの専用ソフト
InfiPoints(エリジオン)やTREND-POINT(福井コンピュータ)のような国産の測量・建設向け専用ソフトウェアでは、点群データの取り込みから解析、モデリングまでを一貫して行うことができます。業務に特化した機能が豊富で、高度な解析も可能です。
汎用CAD/BIMソフトの点群対応機能
AutoCADやRevitといった汎用的なCAD/BIMソフトウェアでも、点群データを参照データとして取り込み、設計作業に活用できる機能が備わっています。普段使い慣れたCAD/BIMソフトの環境で点群を扱えるため、設計・製図作業との連携がスムーズです。
クラウド型の点群ソフトウェア
ScanX(ローカスブルー)やMONOLIST(エム・ソフト)のようなクラウド型のソフトウェアでは、専用ソフトのインストールが不要で誰でもすぐに点群データを扱うことが可能です。クラウドに点群データをアップロードすれば、Webブラウザ上のビューワーで簡単に点群データを閲覧することができます。
最適な閲覧方法は?
これらのソフトウェアはそれぞれに強みがあり、業務内容や利用シーンにあわせて適切に利用することでその真価を発揮します。しかし、お客様に点群データを手軽に閲覧してもらうという点においては、いくつかの課題が残されているのが現状です。
- 専用ソフトのインストールが必要
- ハイスペックなPCが必要
- 高性能である一方、ソフトの使い方が難しい
これらの課題は、点群データを受け取る側にとって大きなハードルとなるケースも少なくありません。
実際に、国土交通省 国土地理院の「3次元点群データの利活用調査」においても、「高性能・高価格なソフトウェアやパソコンが必要な現状が地方公共団体や企業での利活用を阻害しているとして、3 次元点群データの閲覧・処理が可能なオープンソースソフトウェアやブラウザ上で稼働する Web アプリ等の必要性が指摘された。」と報告されており、これらの課題は業界全体の共通認識となっています。
(出典:国土交通省 国土地理院 「3 次元点群データの利活用調査」)
その点で、クラウド型の点群ソフトウェアは、点群データの閲覧において最適なソリューションと言えます。その主な特長とメリットは以下の通りです。

環境を選ばず手軽に閲覧
- ブラウザで完結: 専用ソフトのインストールが不要です。インターネットに接続できるPCやタブレット、スマートフォンがあれば、Webブラウザ(Chrome, Edge, Firefoxなど)からすぐに点群データを閲覧できます。
- OS・デバイスを選ばない: Windows、Mac、iOS、Androidなど、OSやデバイスの種類に依存せず、どこからでもアクセス可能です。
- 低スペックPCでもOK: 点群データの処理はクラウド側で行われるため、閲覧する側のPCはハイスペックである必要がありません。一般的なノートPCでも快適に動作します。
ストレスフリーなデータ管理
- データ管理の効率化: 点群データをクラウド上で一元管理することで、大量の点群ファイルを体系的に整理し、必要な時にスムーズにアクセスできる環境を提供します。
- アクセス権限管理: プロジェクトにアクセスできるメンバーを限定するなど、データへのアクセスを管理する機能が備わっています。これにより、関係者とのデータ共有を安全に行うことができます。
- 複数人での同時閲覧: 関係者がそれぞれの場所から同時に同じ点群データを閲覧し、オンライン会議で画面共有しながら議論を進めるといった協業も容易になります。
効率的なコミュニケーションと意思決定
- シンプルな操作性: 専用ソフトに比べて、シンプルなインターフェースを備えていることが多く、専門知識のないお客様でも容易に操作できます。
- コメント・測定機能:多くのクラウド型点群ソフトウェアには、点群データ上にコメントを残したり、距離や面積を測定したりする機能が搭載されています。これにより、具体的な場所を指しながら指示を出したり、現地に行かずとも必要な情報を得ることができるため、コミュニケーションが円滑になります。
- 現場の状況を「見える化」: 離れた場所にいる関係者も、まるで現場にいるかのように点群データを確認できるため、状況の理解が深まり、迅速な意思決定を促します。
これらのメリットは、点群データを活用するビジネスにおいて、ワークフローの改善と顧客満足度の向上に直結します。
▼あわせて読みたい
【実務例】現場へ行かずに「デスクで測量」? 建設・インフラ現場の移動コストを最小化する点群データ活用術
まとめ
点群データは、今や社会インフラメンテナンスの現場において不可欠な技術になっています。しかし、その膨大なデータ容量や、専用環境を必要とする閲覧方法は、点群の利活用を阻害する大きな要因となっていました。
クラウド型の点群ソフトウェアは、こうした課題に対する強力な解決策です。点群データを誰でも簡単に閲覧できる環境を提供し、お客様との円滑なコミュニケーションを実現することは、意思決定の迅速化、業務の効率化につながります。
エム・ソフトが提供するクラウド点群プラットフォーム「MONOLIST」は、このメリットを活かし、点群データの閲覧に関するお客様の課題を解決します。

- 標準スペックのPCとブラウザで簡単に閲覧できる
- 点群データをクラウドのDBで一元管理
- 点群上へのアイテム登録や測量機能などが可能
点群データの閲覧で課題をお持ちの方は、ぜひMONOLISTをご検討ください。
MONOLISTの紹介ページはこちら
よくある質問
- 点群データはどうやって見ればよいですか?
-
点群データはOS標準のソフトでは開けないため、専用のソフトウェアが必要です。
主な選択肢は、無料ビューワー(CloudCompareなど)、測量・建設向け専用ソフト、点群対応のCAD/BIMソフト、Webブラウザで閲覧できるクラウド型ソフトの4種類です。 - 無料で点群データを閲覧できるソフトはありますか?
-
オープンソースのCloudCompareは無償で利用でき、多様なファイル形式に対応しています。
フィルタリングや位置合わせなどの専門的な処理も可能です。ただし、インストールが必要で、データ量が大きいとPCの性能が求められます。 - 点群データを顧客や関係者に共有するには、どの方法が適していますか?
-
専門知識のない相手と共有するなら、クラウド型の点群ソフトウェアが適しています。
専用ソフトのインストールが不要で、一般的なノートPCやタブレットでもWebブラウザから閲覧できます。アクセス権限の管理や、複数人での同時閲覧も可能です。 - 点群データの活用にはどのような課題がありますか?
-
専用ソフトのインストールやハイスペックなPCが必要で、ソフトの操作も難しいことが主な課題です。国土地理院の調査でも、高性能・高価なソフトやPCが必要なことが、地方公共団体や企業での利活用を妨げていると指摘されています。
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